※ある文章を元にした士金改変ネタです。
※改変系に嫌悪をお持ちの方は回れ右した方がよろしいかと。


















まずは元の文章から。

 

昼飯のスパゲティナポリタンを眺めながら、積年の疑問を考えていた。
それは「なぜナポリタンは赤いのだろうか」という問いである。
簡単に見えて、奥の深い問題だ。
「赤いから赤いのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間もいるが、
それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外なにものでもない。
「赤方偏移」という現象がある。
宇宙空間において、地球から高速に遠ざかる天体ほどドップラー効果により、
そのスペクトル線が赤色の方に遷移するという現象である。
つまり、本来のナポリタンが何色であろうとも、ナポリタンが我々から
高速で遠ざかっているとすれば、毒々しく赤く見えるはずなのだ。
目の前のナポリタンは高速で動いているか否か?
それはナポリタンの反対側に回ってみることでわかる。
運動の逆方向から観察することで、スペクトルは青方遷移し、青く見えるはずなのだ。
逆に回ってみたところ、ナポリタンは赤かった。
よってこのナポリタンは高速移動をしていないと言える。


 


ご存知の方はご存知かと思われるこの定番コピペ。
素敵友人いすずちゃんが私の我儘を聞いてこれを士金に改変してくださいました…!


 

英雄王のギルガメッシュを眺めながら、積年の疑問を考えていた。
それは「なぜこいつはうっかりなのだろうか」という問いである。
簡単に見えて、奥の深い問題だ。
「うっかりだからうっかりなのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間にもなれないことはないが、
それは思考停止に他ならず、マスターとしての責任放棄以外なにものでもない。

「人類最古の英雄王」という呼称がある。
歴史上においては、現在から過去に遠ざかる人物ほど、時間の作用により、
その詳細な部分が伝説という靄に包まれ薄れ消えていく。

つまり、本来のギルガメッシュがどんな人物であろうとも、こいつが英霊として
最強の存在でありうるとすれば、どうしようもなく最強で細かいうっかりなど問題にならないはずなのだ。
目の前のサーヴァントは最強で完全無欠であるか否か?
それはギルガメッシュのステータスを参照してみることでわかる。
客観的情報から観察する以上、ギルガメッシュはカリスマも高数値であるし、しっかりした王のはずなのだ。

「 …… 」

過去の物語を読んでみたところ、ギルガメッシュはうっかりなやつだった。
よってこのサーヴァントは俺がフォローしてやらないとまずいと言える。

 


最強スペックなのにうっかりさんな英雄王ギル様をよわよわ雑種の士郎さんが使命感を持って身の程知らずにも守ろうとする、そんな欠落者同士の共闘、これが萌えでなくて何だというのかぁ―――!
「よってこのサーヴァントは俺がフォローしてやらないとまずいと言える。」
この最後の一文でとどめを刺されました…
うっかりだからといって必ずしもフォローしなければならないものではないのに当然のようにギル様をフォローしてやらないと、と考える士郎さんが超素敵。
あまりに可愛い士金だったものでこれは自慢せねば!とばかりに許可いただいてアップした次第。
ありがとう!ありがとう!かわいそうな子に萌えをありがとう!




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